銅一文字葺

銅一文字葺きは銅板の優れた加工性と展延性を巧みに  活用し、銅屋根特有の繊細で優雅な屋根を形造ります。そして弊社独自の「あばれ防止板」と充分なはぜ幅や吊子数は、これまでに無い確かな耐久性を発揮します。

 

銅成型瓦葺

発売以来十有余年、全国各地の施工実績は時を経る毎にその真価が認められて参りました。水切れの良い「縦はぜ」式で、風雪に強い力学的構造は、葺き上りの美しさと相まって、大きな喜びと安心をお約束します。

 

銅本瓦棒葺

銅本棒葺きは、荘厳華麗なあの日光東照宮(1640)の屋根に見るように、数百年間もしっかり支える強力な下地を含めて銅葺屋根の最高峰です。弊社は新しい技法により、精緻かつ大胆にこの伝統美を再現します。

 

銅板段付 成型本瓦棒 「甍」

「甍」は成型瓦20年の実績から生まれました。迫力と調和が歴史の重みを優雅にかもしだします。谷の連結を段葺きにして納めているため、毛細管現象による雨水の侵入をツャッ卜アウト、安全性と抜群の耐久性を発揮します。

 

銅板葺について

   銅板屋根の魅力は、徐々に緑青が屋根表面についてそのまま何十年も優雅な色調を保つわけであり、他の屋根にくらべて(特に鉄板、瓦)抜群の耐久力をもち(厚0.1mmを基準にし約3040年)その美しさも不変であるところが大きな特色であります。地震に対しても軽量(瓦の約1/10程度)で瓦のようにずれたりあばれたりする事もなく、屋根が軽いと建物の重心が下がって安定がよくなり、トータルの地震力も減少するので耐震的に強度も増します。曲面屋根をおさまりよく葺く事が出来るのも銅板の特色でありそれは適度に柔軟で曲げた時のしわもある程度吸収できる点であります。他の屋根材と比べてすぐれていると思われ耐久的で後日の補修費が節約出来るから長い目でみればむしろ経済的となります。


※屋根材比較例

   A.銅板の耐久性を100年とした場合B.瓦葺(本瓦葺)70年C.瓦葺(桟瓦)50年迄としB.Cの瓦葺は数年に分けて手入れが必要となります。耐風強度は他の屋根材と違い屋根葺本体を吊り子と呼ばれる物で野地本体へ(瓦棒材に銅スクリュー釘)取り付けし、直接本体に釘を打つ工事はしないので風により本体の釘穴がゆるんで飛ばされる事は一切ありません。大棟、下り棟、隅棟付近は特に大きな風圧を受けるので入念な施工を行います。施工は熟練された職人が工事にあたり台風、地震等に耐久性のある屋根工事を行います。


   銅は古来から、屋根材として用いられてきた優れた金属材料です。古くは、奈良の西大寺で天平時代(西暦765年)に建造され、銅板屋根の最古の建造物です。江戸時代には、日光東照宮(1636年)、日光ニ荒山神社(1662年)などが現存し、今でもその美しさを誇っています。

現在と同じ圧延技術で製造された銅板の建造物には、東京お茶の水にあるニコライ堂(1891年)や日本銀行本店(1896年)赤坂離宮(1909年)などがあります。耐震性、防水性、台風対策で優れた銅板屋根は、ますます増え続けております。 


地震対策 

1)神社仏閣の現状についての耐震検査を行い、耐震構造の補強が早急に必要と考えらた場合、銅板屋根と耐震工事の併用が必要です。

 

2)耐震構造で最大の効果をもたらすのは、屋根の重さです。銅板葺と瓦葺との重量比は、110の比率で銅が軽いので耐震性能は、圧倒的に良いと考えます。

 

3)阪神大震災について  

当時の銅板屋根の寺社は、神戸市の本法寺、金福寺、明光寺、正覚寺、成就寺、三田市の大舟寺、赤穂郡の上郡町の華蔵寺、須賀神社、氷上郡氷上町の福田寺がありました。  

 

4)近隣寺院の動き  

構内に幼稚園を併設しておられる岐阜市の西福寺においては、平成14年4月より耐震構造の補強工事と瓦から銅本棒葺への葺替工事を当社にて施工しました。

 
 酸性雨の影響について

1)文化庁が行った調査では、重要文化財建造物800件を対象としたところ、酸性雨で問題提起されたのは、わずか数例でした。それも、瓦屋根と併用構造の銅屋根と雨樋で、構造上の問題でした。

2)国際標準化機構腐食分科会が、行った世界48ヶ所の銅減耗調査では、東京より強い酸性雨が降るヨ−ロッパの工業地帯でも銅に対する酸性雨の顕著な影響は、認められませんでした。

 

阪神大震災に耐えた本法寺


                    


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